ラズベリーパイで温度・湿度・気圧を定点観測
木枯らしが吹きだすこの季節になると毎年稼働を再開するワン・ボード プロセッサー「我が家のラズベリー・パイ」についてご紹介いたします。
発端は、出社前に「今朝の気温は何度だ? 大分は冷え込んでいるなぁ~」と温湿度を可視化したいところから始まっています。 また毎回、コマンドを入力して数値を見るのも面倒なので測定結果の報告を自動化をさせた経緯です。
【ラズベリー・パイとは?】
そもそもラズベリー・パイって何?と初めてお聞きになる方もいらっしゃると思いますので簡単にご紹介させていただきます。
ラズベリー・パイ(Paspberry Pi)というクレジット・カードの大きさ程の小規模のコンピューターのことで、最新版のラズベリー・パイはRaspberry Pi4というバージョンになっています。 クレジット・カードの大きさの基板には、頭脳に相当するプロセッサーや、基幹ソフト(OS)やデータを保管するメモリー、ネットワーク接続するアダプターや無線接続用のアダプターに加え、キーボード接続などで活躍するUSB、そしてラスベリー・パイの特徴であります外部データを取り込んだり、信号を送り出したりする端子群が取り付けられており、電子機器、電子器具に直接接続することで色々な機能を提供・活用できます。 価格も3,000~4,000円9,000~13,000円程度で一般のPCに比較すると「激安」といえると思います。 キーワード「ラズベリーパイ」でググると、たくさんの情報が検索できます。 ウィキペディアには経緯、モデルごとの仕様など詳しく掲載されています。
上記のラズベリーパイのご参考価格に誤りがありましたので、お詫びして訂正させていただきます。
【実際に活用する上での心構え】
1.第一にすべての作業はご自身で対処する必要があります。
基幹ソフト(OS)は、RaspbianというLinuxを基本にしています。
OSの準備、OSの導入・セットアップ、定期的な更新適用等、スキルアップの機会
には事欠きません。 また基幹OSのRaspbianには、Python(パイソン)を含む開発
言語や、インターネットのブラウザー、テキスト・エディターなど多くの機能が網
羅されています。
2.ラズベリー・パイをどんな風に活用するかは「あなた」次第です。 想像力を豊か
にして、こんなこと出来るのかな?、どうしたら出来るのかな?と好奇心を旺盛に
してチャレンジしてください。
【チャレンジ精神があれば結果は付いてきます。】 …と信じています。
【我が家のラズベリー・パイ】
・モデルは一世代前のRaaspberry Pi3Bです。
ラズベリー・パイは1年に一度くらいでバージョンアップしている様です。
・「気温、湿度、気圧を計測したいなぁ~」と思っていたので、奇想天外な発想ではなく至極一般的な「気温、湿度、気圧センサー」入手して、検知できるシステムを構築しようと考えました。
・開発言語はPython(パイソン)を利用しました。 理由は元々Pythonに精通していたわけではありませんので、参考にさせていただく先達のコーディング事例がたくさん提供されていて心強さを感じたためです。
・開発に先立ち、秋葉原のパーツショップで「気温、湿度、気圧センサー」と信号線の接続用ワイヤー、ボードを購入してきました。 配線にはハンダ付けなど使用せず、ブレッブ・ボードという穴がたくさん空いているボードに配線用ワイヤーを差し込むことだけで配線出来ます。 まさに実験用として一時的な配線する感覚です。
・稼働しだしてからの仕様(気持ち)の変更で、定期的に観測し、その結果を1時間毎の
毎時0分にTwitter(ツイッター)にアップするようにしました。
【2019/11/24 このブログ報告を書いている時点の観測データ】
Current (JST):2019-11-24_01:00:05【Temperature: 16.06 ℃】【Humidity: 78.81 %】【Pressure:1015.03 hPa】!!
Current (JST):2019-11-24_00:00:04【Temperature: 15.94 ℃】【Humidity: 71.32 %】【Pressure:1015.66 hPa】!!
Current (JST):2019-11-23_23:00:05【Temperature: 15.68 ℃】【Humidity: 71.89 %】【Pressure:1016.35 hPa】!!
Current (JST):2019-11-23_21:00:05【Temperature: 15.41 ℃】【Humidity: 72.93 %】【Pressure:1017.43 hPa】!!
…てな具合で、これからの季節の変化を見ていきます。
【構築しての感想】
・物理的なハードウェアとしては極小ですが、利用できる可能性はすごく大きいと感じました。 利用者・開発者のアイデア次第でその利用範囲は無限(言いすぎかな?)にあると思います。
【気づき・今後の計画】
・Pythonでのプログラム開発(そんな立派なものではありませんが…)にGit(ギット)を活用しました。 更新履歴の管理や情報共有に活用できるかな?と思いました。
・機能追加として「雨降りセンサー」を追加したのですが、水滴検知板に課題を残し、【相当雨が降った後でないと、雨降りセンサーが作動しない】役立たずの状況ですのでこのあたりの改善に向け検討していきます。
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